てぃだぬあがるまでぃん

ライヴの規模の大小にかかわらず、時には御客様がいらっしゃらない時でも、
唄い演奏する時には、様々なことを思い感じます。
本当は、そんな思いを語り合いたいのですが・・・。
語り尽くせなかったことなどを書いてみたいと思います。

2004年5月29日(土)「ソロライヴ〜アンプラグド」

南茨木の「リジョイス」という、
オーガニックカフェで、
マイク無しのライブを演らせていただきました。

このお店を御紹介いただいたのは、
「フルスロットル」に来て下さった御客様でした。

「もう一度聴きたいから」と、
とても有り難いお言葉をいただきました。

八重山民謡は、倍音を使うので、
マイクを通さない方が、
自然に近い音になります。

今日も南風さんが、
素敵な音色の笛で、
ばっちりサポートして下さいました。

ソロライヴは、今回で3度目になるのですが、
御客様の反応は、様々です。
演目も前もっては、決めません。

今夜の御客様は、お囃子なし、手拍子なし、指笛なし、
しっとりと、
耳を傾けて下さいました。

演目も、それに合わせて、
ゆったり目の曲になっていきます。

「最初から最後まで八重山の波の音が聞こえていた」
と言って下さった方がいらっしゃいました。

そう感じていただけたのでしたら、
とても嬉しいです。

音抜けのいい会場で、
静かな雰囲気の中、
素敵な笛の音色に魅せられて、
ちょっと気持ちよくなりすぎてしまいました。

先日の、個人指導で、師匠から、
「自分だけ気持ちよく唄ってるようでは、
まだまだ駄目だよ。」
とアドヴァイスを受けていたのを、
すっかり、忘れてしまっていました(^^)。

来て下さった皆さま、
応援して下さった皆さま、
本当に有り難うございました。



2004年5月27日(木)「船場吉兆本店」

「えっ、あの吉兆ですか?」
思わず、聞き返してしまいました。

大阪、というよりは、船場の、
旦那の社交場としてその名を馳せた、
「一見さんお断り」の料亭。

もっとも、最近は、
大阪駅のターミナルビル内に、
支店が出来ていて、
こちらは一般客も利用できます。
但し、おひとり様1万円!

というわけで、
ワクワク、ドキドキ、
ひょっとしたら、というか、
間違いなく、最初で最後の「利用」です。

到着してみると、
建物は近代的なビルになっていました。
しかし、入り口が開きません。

グル〜〜〜っとまわって、
やっと仲居さんが迎えに来てくれました。
入り口の自動ドアは、
電源が入ってないそうです、さすが。

迷路のような構造の建物を、
通り抜けて、通された「控えの間」には、
金屏風がありました。

見回してみると、柱や鴨居、釘隠しなどは、
かなり古いものが使われています。
もともとあったものを、
移築しているようです。

ちなみに、
出てきたお茶はほうじ茶、
この際使っとこぅと、
入ったトイレの照明が、
さっぱりどこにあるのか、
利用する者が点灯する構造に、
なってないんですね。

出番が終わって、
帰ろうとしたのですが、
やっぱり出口がわかりません(^^)。

密かに期待していた、
「おみや」の、
お弁当もありませんでした。

チャンチャン。





2004年5月23日(日)「風の楽団〜First live」

JAZZが似合う店、
「Dixie Chicken」、
自分がliveをすることになろうとは、
ちょっと予想できませんでした。
(昨日と同じ出だしやん。)

「風の楽団」は、
一期一会のライヴにも出演していただいたことのある、
かよさん(キーボード)とのぶさん(パーカッション)の、
カルテットです。

日程が変更になって、
聴きに行けそうな感じになったため、
「行けるかも・・。」って電話したら、
「唄いません?」
「ん?」

そう言えば、演りました。
一期一会のライヴの時に、
「Stand by me」、
よく覚えてはります。

キィ(F)がオリジナル(A)と違うので、
現場合わせのため、
ちょっとハラハラしました。

「よかったら民謡もどうぞ。」
って、有り難うございます。

しかし、ボサノヴァ+シャンソン+ジャズには、
民謡よりは・・・、ということで、さなえちゃんに電話。

「No woman no cry」
ばっちりでした。

思った通り、
このカルテットと音の相性がいいんですね。

御客様からリクエストをいただき、
調子に乗って幕間に、
民謡もやらせていただきました。

さなえちゃんの笛、
初めて「あがろーざ」に合わせてもらったんですが、
メチャ上手なってます。
天才は何でも覚えるの速いわ。

第2部はよりjazzieな感じに盛り上がって、
終了後のゆんたくもまた弾みました。

「今度港の方に出来たロフトで、
一緒にライヴしません?」

「ええですね。是非、御願いします。」

2夜連続「コラボは楽し。」

の週末となりました。



2004年5月22日(土)「Gatemouseな夜」

ブルーズが似合う店、
「Gatemouse cafe」、
自分がliveをすることになろうとは、
ちょっと予想できませんでした。

そもそもコラボレーションの楽しさを
教えてくれたのは、
この店で出会ったきよちゃん(一期一会)でした。

お話しをいただいた時に、
「やってみようかな」と思ったのも、
それが御縁という事なのかも知れない、
と思ったからです。

それで、何曲かオリジナルをつくりました。
ブルーズを1曲、
対バンの方に、
ハープを御願いしたかったのですが、
キィが合わなかったので断念。

やってみて、三味線という楽器は、
曲づくりに向いているということが、
わかりました。

結構はまります。
やわらかい音の楽器なので、
自然とメロディーも、
やさしくなつかしい感じに、
まとまりました。

そんな中から、
今回は3曲を聴いていただきました。

出演されるのは、
こてこてのブルーズバンドと、
ボサノヴァ系のデュオ。

このふたり、
なかなか聴かせてくれました。
トークが変わってて、
これも面白い。
なんせ、終始ケンカしてました。
甘い歌声とのコントラストを狙ったのかどうか。

このデュオとは「満月の夕」を
御一緒させていただきました。


メインは、御隠居バンド+マキちゃん、
(名前がついてたんですが、長すぎて・・・。)
なんし、ギターが4人もいてる大所帯。

今回がバンド始まって以来の初ライヴだったそうです。
最後は、「Ishall be released」を、
みんなで大合唱して、終わりました。

出演者がこれだけいると、
終わった後がまた面白いのです。

ボサノヴァデュオの彼からは、
「もっと、オリジナルを歌わなあかん」と、
説教されてしまいました。

よくよく見てみると、
「フォークデストロイヤーズ」さんも、
来てはるやないですか。

プロの前で唄ったなんて、
ちょっと冷や汗もんです、
済んでからわかったからええようなもんやけど。

「Gatemouseな夜」という素敵な夜でした。


2004年5月14日(金)「沖縄の血」

カチャーシーが始まったら、
勝手に身体が動き出すのが
沖縄人(うちなーんちゅ)です。

おじいやおばあが踊り出すのは、
見たことあるけど、
さくらちゃんが踊り出したのには、
びっくりしたなぁ。

さすが、です。



2004年5月4日(水)「フランスの血」

「♪シャンソン・・・・、」

唄いだした瞬間に、
もうシャンソンでした。

チャーミングな容姿からは、
ちょっと意外な印象を受ける、
どこか中性的な、
声の持ち主です。

伴奏はミュゼットという、
古くから愛されてきた、
民衆の音楽。

リズムは三拍子。
流れるようなメロディーに合わせて、
休日の午後に広場で踊った、
そんな曲なんだそうです。

今回は、
「l'ami tie」というアルバムの
発売記念ライヴでした。

打ち上げで、
少し話す機会がありました。

我が師匠と共演されたことも、
あるそうです。
「立派な方ですね。」
との評、
師匠はどこに行っても、
とても評判がいいのです。

こういう風に言われるのは、
御本人はきっと、
イヤなんだろうなぁ、
とは思うのですが、
言葉の主は、
ピエール・バルーを
父に持つ、
マヤ・バルーさん。

フルートとサックスの奏者でもあります。



2004年5月3日(月)「ライヴは苦手」

自分でこれだけライヴ演奏を
させていただいていて
言うのもかなり気が引けるのですが、
白状しますと、
ライヴは苦手でした。

電車かなんか乗って行かなあかんし、
隣にうるさいおっさん座るかも知らんし、
チケットも高いし・・・、
理由はいっぱい取って付けました。

極めつけはコレ。
「レコードの方が音ええやん。」

しかも、黙っとったらまだええけど、
えらそうに周りに、
吹聴してました。

ものを知らないということは、
本当に恐い事です。

知らないことは、
まだまだたくさんたくさん、
あるんだなと、
気付かせてくれた、
そんな歌い手のひとりです。

最初の第一声から、
客席をとらえて、
離しませんでした。

彼女の名は「月夜」さん。


04年4月のてぃだぬあがるまでぃん
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