てぃだぬあがるまでぃん

ライヴの規模の大小にかかわらず、時には御客様がいらっしゃらない時でも、
唄い演奏する時には、様々なことを思い感じます。
本当は、そんな思いを語り合いたいのですが・・・。
語り尽くせなかったことなどを書いてみたいと思います。

2004年4月25日(日)「みんな兄弟」


今日は、われらが忠さんの還暦ぱーりーでした。

40名を越える、
三線クラブのメンバーが参加して、
盛大なぱーりーとなりました。

日頃お世話になっている忠さんに、
喜んでいただこうと、
アッと驚く隠し球企画が、
最終的には5つも登場して、
忠さんもいつしかうるうる状態。

わしまDAIKUグループの、
安里屋ゆんたで踊り出し、
満面の笑顔で、私達もホッとひと安心。

いつまでも、
その笑顔で、
私達を、
導いてください。

表題は、忠さんが師匠からいただいたお言葉。

兄弟をなくされた忠さんに、
「大阪三線クラブのメンバーは、
みんな忠さんの兄弟ではないですか。」

きっと、世界一の、大家族です。

2004年4月24日(土)「舞台が最高の修行の場」


今日は、福島区の老人施設に行って来ました。

1カ所なんですが、5回公演という珍しいケースで、
今回が2回目の訪問になります。

ひとりで歩ける人から、
車いすを押してもらえないと移動できない人まで、
階毎に入居されているので、
演奏する私達が移動することになりました。

今回は、「てぃだグループ」の、
初めての舞台です。

私が一番年下になる年齢層の方々で、
リタイア後の楽しみとして、
始められた方も多く、
ほのぼのとした雰囲気。

しかし、さすがに初めてとあって、
リハーサルでは緊張感が漂います。

「大丈夫かなぁ」と内心思いつつ、
自分も初めての舞台はこんなんだったなぁと、
取り敢えず緊張を、
解きほぐす作業に徹します。

いざ本番!

最初は、音もリズムもぎこちなかった演奏が、
最後(5回目)の舞台では、
ちゃんと揃って堂々としていました。

終わってからのゆんたくも、
少し興奮気味で、
皆さん充実した御様子、
心地よいひとときを、
過ごさせていただくことが出来ました。

表題は、高橋竹山さんの言葉です。

津軽三味線は、即興演奏なので、
少し意味合いは異なると思いますが、
今日の舞台を見ていて、
この言葉を思い出しました。

2004年4月23日(金)「後悔するけど反省しない」



こちらは、同い年のブルーズマンから、
いただいた言葉です。

「しまった!」とは思うけど、
「もうしない。」とは、
思わない、
ということでしょうか。

きっと、彼は、
そこから、
歌になる言葉を
紡ぎ出していくのでしょう。

僕は、ブルーズは大阪の歌だと、
思っています。

確信を持ったのは、
「アホ・ボケ・カスは句読点!」
という歌詞を聴いた時。

思わず「そうや!」と叫んでしまいました。

身体に染みついた言葉を、
音に乗せてみようとする時に、
心地よいメロディーとリズムを、
もたらしてくれる、
それが、ブルーズ。

人生も、ブルーズ。

(写真は、とある民謡酒場のカチャーシー)

2004年4月22日(木)「色に出にけり」



人生の少し先輩からいただいた言葉です。

残念ながら、原作のような「我が恋」の
話しではありませんが。

日頃から、苦手だと感じている相手と、
対する時には、
無意識にその感情が出てしまう。

そして、
それを相手も感じるから、
寒々しい雰囲気になってしまうのだ、
と。

仕事上の付き合いであれば、
利害関係が絡むこともあるので、
「色に出る」のは御法度。

プライベイトの場合は、
どう考えればいいのでしょうね。

原作は、
「忍ぶれど 色に出にけり 我が恋は
物や思うと 人の問うまで」

好きな歌のひとつです。

(写真は、今年最後のソメイヨシノ)

2004年4月1日(水)「ナダッサ カイシャーン」



「情報やいま」の4月号が届きました。
今月の特集は、島の魅力を探る。

巻頭インタビューは、
昨年、83歳にして初めてのソロライヴを行い、
CDを出した新城波さん。
八重山には、僕の知らないすごい人が、
まだまだいっぱいいるに違いない。

次に目がとまったのが、
宮城信勇さん。
こちらは、去年「石垣方言辞典」を
完成された方です。

八重山方言の専門家である
宮城さんの好きな言葉がこれ。
「ナダッサ カイシャーン」
(優しくて、美しいという意味)。

言葉や人も含めた包括的な八重山を
表現する言葉なのだそうです。

さらに、
伊波普猷の弟の伊波月城という人が、
「八重山語は、沖縄語の白眉にしてフランス語に似たり」
と言った、と、紹介しています。

これを呼んだ瞬間、
心の中にあった疑問が
解けました。

八重山の唄を唄っていると、
だんだん気持ちが良くなってくるんです。
これは、沖縄の唄でも、あるにはあるのですが、
そうでないものもあるような気がします。

八重山の唄の場合は、
八重山の言葉で唄っている限り
ほとんど全部がそうなんです。

昔、フランス語の流れるような
イントネーションに憧れた事があったのを
ふと、思い出しました。

「ナダッサ カイシャーン」
覚えておきたい言葉です。


04年3月のてぃだぬあがるまでぃん
04年2月のてぃだぬあがるまでぃん
04年1月のてぃだぬあがるまでぃん