てぃだぬあがるまでぃん
ライヴの規模の大小にかかわらず、時には御客様がいらっしゃらない時でも、
唄い演奏する時には、様々なことを思い感じます。
本当は、そんな思いを語り合いたいのですが・・・。
語り尽くせなかったことなどを書いてみたいと思います。
2004年3月28日(日)「伝送便300号記念レセプション」
久しぶりに、
「インターナショナル」を聞きました。
演奏は、「一期一会」と「ぴーこバンド」さん
だったんですが、「労働反戦ソング」とあったので、
私達は、「イムジン河」とか「満月の夕」を外し、
あちらは、「沖縄ソング」を外されたそうで、
最初から、和やかな雰囲気で、接していただけました。
リハーサルの時、「満月の夕」のキーが、
同じ高さだったので、思い切って、
「混ざらしてもらっていいですか?」
と声を掛けてみました。
結果は、大盛況で、
アンコールもいただき、
(レセプションでは珍しいと思います)
「黄金の花」も一緒に演奏させていただきました。
初めて、お会いしたのに、
そこにいる皆さんが、
ずっと前から、知り合いだったような気がする、
そんな、
音楽の力を感じたライヴとなりました。
(2トップでいい感じでした。まっちーの初衣装姿もかわいい。)
2004年3月24日(火)「大工先生特別練習会」
50人を越える参加者となり、
大盛況となりました。
日頃、なかなか、指導を受ける機会がないので、
この時とばかりに、
みんなとても熱心で、
目の色も変わっています。
独唱指導では、
「発声がよくない、
三味線の弾き方がよくない。」
(それって、全部やん。)
と指摘され、
かなりへこみ気味。
さらに、
「2次会で大分壊れてたけど大丈夫?」
と師匠に心配を掛ける不始末。
これで、思いっきりへこみました。
従心所欲、不踰矩。
目差す道は、遠く険しいです。
2004年3月23日(火)「大工哲弘コンサートinいばらぎ」
今回で、3度目となる、
師匠の前座を務めさせていただきました。
八重山組としては初めて、
しかも苗子先生もいらっしゃると聞いていましたので、
舞台リハではちょっと緊張気味でした。
そしたら、案の定、「まみとーま」で、
苗子先生が目の前に・・・・。
控え室にモニターついてたもんなぁ。
この演目は、直接御指導いただいたものではなかったので、
非常に緊張しました。
しかし、いまさら、止めるというワケにもいかず。
結局、間際の即席指導ということになったのですが、
御自身の舞台もあるのに、
優しく熱心にアドヴァイスをいただきました。
本番は、150人の定員に230人が詰めかけ、
最初からヒートアップ、
前座冥利に尽きる演奏をさせていただくことが出来ました。
終了後、ホールで、
何人もの方から「よかったよ」と、
声を掛けていただきました。
八重山民謡で、
しかも、師匠のライヴで、
いい結果が出せてホッとしています。
2004年3月15日(月)「うりずんの風」
3月13日(土)、「一期一会」のライヴでした。
今回のメンバーは、
かみやさん、さなえちゃん、やっちゃん、と僕、
やっちゃんが仕事だったので、遅れても大丈夫なように、
プログラムを組んでおきました。
毎回、スケジュールの調整には、結構苦労します。
この日も、午後から野田でリハの後、
現場でも2部の曲の構成を少しさわりました。
毎回メンバーが替わるので、
しょうがないのですが、
それが、楽しみであったりもします。
同じ曲を演奏していても、
毎回内容が変わるので、
新鮮な気持ちで取り組めますし、
いい緊張感を保つことが出来ると、
考えています。
もっとも、
来て下さる御客様も、
呼んでくださる主催者の方も、
毎回変わるので、
常に真剣勝負のつもりで演奏していますが、
その中にちょっぴり遊びを取り入れて・・・、
バンドのメリットだと思います。
寒かったのに、
満員の御客様に恵まれて、
しかも「うちなー口って、何?」という、
沖縄音楽初心者の方もたくさんいらっしゃったのに、
アンコールでたくさんの方が踊ってくださいました。
とても、とても、気持ちの良い夜でした。
(写真はリクエストにお答えして、まっちーのデビュー戦)
2004年3月14日(日)「チーズフォンデューの夕ぺ」
3月7日(日)、
いよいよ、まっちーのデビュー戦です。
誰もが一度は通る道とはいえ、
本人は緊張しないはずありません。
いつもは、陽気なまっちーも、
さすがに口数少な目。
住所をたどりながら、
とぼとぼと歩いていると、
何となく見たことあるような、
建物にたどり着きました。
そう、何と一番始めに、
ライヴの打ち上げで夜を明かした、
店だったんです。
ライヴは熱気むんむん、
最初っから、スタンディング状態で、
イヤでもテンションが上がってしまいます。
まっちーが雰囲気に飲まれてないか、
ちと心配だったのですが、
僕もだんだんいっぱいいっぱいになってきて、
途中からシャウト状態に突入、
アンコールももらって、
気持ちよく酔えました。
緊張したためか、
まっちーも珍しく途中でダウン。
見ているのは、いい夢か、悪い夢か。
写真左は、イヴェントを企画した、
tani yarnさんの誕生日を祝うために作ってもらった
「三味線のケーキ」だそうです。
食べ損ねてしまいましたが。
2004年3月10日(水)「ファイナル・ライヴ」
思い切って行って良かったです。
「平日の20:00、神戸」は、普通だったらあきらめます。
少し早く出させてもらって、
定時に店の前に到着したのですが、
行列が出来ていました。
この日が神戸で最後のライヴということもあって、
最終的には、立ち見20人以上、
通路もギッシリと埋まりました。
「ユシファ」のライヴは、
ゆんたく(おしゃべり)のように、
ゆったりと進んでいきます。
1曲1曲とても丁寧に、
心を込めてという言葉がピッタリの、
そんな唄が紡ぎ出されていきます。
そして、沖縄の童歌や人形劇、
ゆーこワールドがいっぱいにひろがり、
観客を惹きつけて離しません。
このライヴにどうしても行きたかったのは、
ある時、僕の「とぅばらーま」に、
いれてもらった「返し」、
身体の毛が逆立ってゾクゾクッとしたからです。
ライヴはもう全部良かったのですが、
ひとつだけ、とても参考になったこと。
「つぃんだら節」を唄われた時のコメント、
「200年も昔の男女の別離のおはなしの唄ですが、
今の世にも悲しいとかかわいそうだと思うことは、
たくさんあります。そんなことも、
思い浮かべながら唄っています。」
まるで、おとぎ話の中に住んでいるのではないかと
思わせるような不思議な雰囲気のふたりは、
次の日の船で五島列島に旅立っていきました。
2004年3月8日(月)「十四月夜の八重山ぬ唄会」
早くに予約が満席になってしまい御迷惑をお掛け致しました。
が、おじゃましてみてその理由がわかりました。
料金の中に、食事代が含まれていて、
と言うよりは、お食事のデザートに音楽が付いている、
に近いものでした。
食事用の机も必要なので、
16名で満席なのだそうです。
でも、生で聴いていただくには、
理想的な人数です。
写真のお膳の品々は全て手作りで、
これに御飯とお酒、和菓子がつきます。
私達もいただきましたが、
上品な味付けでとても美味しかったです。
御客様も八重山民謡は初めてという方ばかりでしたが、
対訳のテキストをお配りしたので、
内容は理解していただけたようでした。
「一緒に唄うコーナー」も
皆さんが大きな声で唄って下さって好評でした。
ただ、テキストの曲順を「あいうえお順」にしていたため、
曲と曲の間にページをめくる音が結構・・・。
企画された方からは、
「確かに意味はわかって良かったけど
勉強会のような雰囲気になってしまった。」
というお言葉をいただきました。
課題がまたひとつ増えました。
2004年3月3日(水)「来ちゃったぁ」
2月20日のてぃだぬあがるまでぃんで、
悪口を言ってしまった「○×返しのカタログ」が、
何と、僕のところに送られてきてしまいました。
で、えらそうなこと書いてた割には、
さっそく、このカタログを眺め倒してしまった自分が、
キライだったりしています。
しかし、想像を絶するような品揃えです。
「トータルファッション」
「レディースファッション」
「ファーニチュァー&インテリア」
・・・
「電化製品」
・・・
「アウトドア用品」
およそ考え及ぶ全ての商品が、
12項目78ページに渡って掲載されています。
確かに、誰が見ても、
何かひとつぐらいは、
欲しいものが見つかるんだろうな、
と思えてしまいます。
でも、それでいいんでしょうか?
2004年3月1日(月)「西天満のスター」
最近赤丸急上昇中のミュージシャンがいます。
類い希なる実力を持ちながら、
舞台やステージでの演奏を頑なに拒絶し、
自らの経営するビストロにおいてのみ、
その演奏を知ることができる、
希有な存在です。
いや、でした、というべきでしょう。
知る人ぞ知るその演奏に魅了された、
極少数のラッキーなファンだけに、
至福な夜のひとときを与えてくれていたのですが、
最近「沖縄スタイル」という雑誌に取り上げられてしまい、
今では、遠く九州あたりからも、
ファンが雑誌片手にサインをもらいに来るように、
なってしまいました。
素直に祝福するべきでしょう。
たとえ、彼が、メジャーになったとしても、
西天満の閉ざされた地下1階のあの店で、
彼が演奏する「今日もお酒が飲めるのは」、
を聴き続けることができる限り。
サインに添えられる座右の銘は、
「ソーキはナベの底」、
つまり、おいしいモノ=素敵なことは、
一番下にある=最後にやってくる、
彼の人生感を象徴しているかのようです。
この店で、空間と時間を共有しているだけで、
心がゆっくりと癒されていきます。
「モリハラ食堂」
04年2月のてぃだぬあがるまでぃん
04年1月のてぃだぬあがるまでぃん