あおくま果樹園(青森県・弘前市)


あおくまさん

青森県弘前市で果樹主体の農業をやっています。家族は両親と妻、長男の5人。それと果樹園の小屋には猫が15匹。

99年から本格的に無農薬に取り組みまして、今年で4年目です。まだ当初予定した収穫量に達しいませんで、十分な出荷が出来ません。

近い将来、援農も歓迎する方向でいます、それにはまず畑にトイレを設置しなくては。それから小綺麗な休憩所も必要だし。

無農薬栽培で、私の解る範囲でしたら質問にお答えできます。

イブの生い立ち

あれは平成三年、九月も終わろうとしているある朝のことでした、いきなり台風十九号が竜のごとく襲ってきました、百年に一度あるかないか、風速五十メートル超の風。

家の屋根は紙屑のように飛び、サッシのガラスはシャボン玉のように膨らみハリウッドのスペクタクル映画そのままのとんでもないことが起こったのです。

竜が去って、失意のどん底。気力を振り絞り始末をつけました。原形をとどめないりんごは一ヶ所に集め堆肥とすべく積み上げました。

冬が過ぎ春がきて、平成四年、積み上げた場所からりんごの種が芽吹きました、たまたま農薬のかからない場所であったために、一年目でたくさんの仲間が消えました、平成五年春には数本残るのみで、それでも平成六年には元気に育つ一本が生きていました。

がむしゃらに生きようとする生命力に惚れました、南国生まれのドラゴンが北国に残したひとつぶ種、それがイブ。

イブという名前は、メル友のメル友が数十種考えてくれた中から私が選びました。

かなりな耐病性があります、庭先果樹として有望であろうと思い、すでに全国に試作者が存在しています、試作レポートを待って、結果次第ではどなたにでも苗木をお分けしようと考えています。

商業ベース(パテント取得)には乗せません、国内無農薬農業(有機)の手助けになれば嬉しいです。

2001年・春・イブの原木

十歳ですがそれほど大きくはなっていません、剪定はあっさりにして育ててきました。周囲は自家用の野菜畑、もちろん無農薬。写っていませんが左側には建物があります。右側にはサクランボの木、そしてよその減反水田があります。背景の段々畑は昨年度無農薬三年目の状況。

2002年・イブの花

開花時期は「ふじ」と同時期、人工交配はやっていません、画像左上の花にいるマメコバチという訪花昆虫を飼い働いてもらっています。

2002年6月・イブの幼果

このころになると撮影するための素材選びに苦しみます。虫食いがあってなかなか綺麗なものがないため。

この後摘果し、六月半ばまでには袋かけを終了します。早くしないとシンクイムシが入るためです。

かっぱん病には頭が痛い

イブ八月四日の画像。葉に病班がでまして、黄色く変わり落葉します。左の果実の元葉が落ちて無くなってしまってます。画像右の果実も時間の問題です。


無農薬イブ(2001年)

【new】あおくま果樹園さんに、行って来ました!レポートはこちら!(2003年8月14日〜17日)

今年のイヴ

無農薬の栽培日誌です

四月十六日
肥料ふり

四月二十三日
ピカコーの散布 気温が低いためピカコーが水に溶けない。お湯で溶かす。

五月七日
ピカコーの散布

五月二十二日
ピカコーの散布

五月二十八日
無農薬リンゴの摘果終了

六月六日
ピカコー+魚ソリューブルの散布

六月七、八日
梨の袋かけ 。離れてみているのと違い作業してみるとやたらと虫食いがある。

六月九日
イブの袋かけ 今年は本格発送が見込めそうだ

六月二十四日
ピカコー5回目+魚ソリューブルの散布
ここまでのピカコー使用では特に効果絶大だとは思えない。

七月一二日
ピカコー6回目+魚ソリューブルの散布
台風六号は雨を大量にもたらしただけで、風の被害は無し。
この湿気がりんごやなしのかっぱん病にどんな影響があるか?。

七月二十日
連続しての台風襲来、幸い雨だけだがりんごにかっぱん病が出た。
ピカコーに期待したかっぱん病防御効果は期待薄か。

七月二十四日
ピカコー7回目+魚ソリューブル散布
りんごのかっぱん病が目立ってきた、ピカコーは効果が薄いと言えそう。

八月十六日
ピカコー8回目+魚ソリューブル散布
りんごのかっぱん病は平年並みに出ている。

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