第二章「小浜節大会」その4(ちゅらさん祭)03.03.23.


新城寛三さん

保育園児たちの島の唄

小中学生たちの「鷲ぬ鳥節」

松竹ケンシロウさん

平田大一さん

笛のみの演奏

鳩間千代子&かな子親子と

みーこねーねーと2shot!

翌日はちゅらさん祭の本祭である。朝、これまた、大一さんの車に便乗して、はいむるぶしへ向かう。会場で販売する商品をてんこ盛りにして車は満杯状態だ。荷物がくずれないように押さえていると、最後に乗り込んでこられたのが、新城寛三さんである。

新城さんは、小浜節大会の審査員として来島されていて、たまたま同じ宿だったのだが、八重山古典民謡保存会の那覇支部副支部長、平たくいえば、八重山民謡界の重鎮である。著書の八重山民謡の歌詞を現代語訳した「八重山古謡歌詞集」は、私達のバイブル的存在となっている。お会いするのは初めてだったのだが、いつもお世話になっているような気がして、つい記念写真を御願いしてしまった。

ちゅらさん祭は島の人が総出でつくるお祭りである。出演者の最年少は島の保育園児達だ。島の未来を担う彼らは小浜の唄を元気に唄った。島の子供の数は、ちゅらさん効果というべきか、少しずつ増えてきているのだそうだ。

次に若いのが小中学生なのだが、彼らはもうすでに、八重山の古典「鷲ぬ鳥節」を、笛、琴、三味線入りで立派に演奏した。地元の層の厚さがうかがえる。そして、もう少し大きくなった島出身の松竹ケンシロウさんが続く。彼は、「紅白に出るよりも、島のこのステージで唄えることが嬉しい」と言って、少し涙ぐんだ。

彼の左後でベースを弾いているのが、2年連続三味線早弾きチャンピオンの川門正彦さんである。そして、平田大一さん、つちだきくおさんとどんどん盛り上がってくる。

小浜島といえば「笛の島」といわれている。その理由のひとつは良い竹が採れるからということなのだが、笛の名手も数多く輩出している。小学生の頃から親しんでいるという環境もそれを後押ししているのだと思う。

そんな島ならではの、笛のみの演奏も披露された。これだけの数の笛が揃うと、音も圧巻である。通常は、島唄の引き立て役として活躍している笛の名手たちが、この日は主役となって私達を楽しませてくれた。

午後をまわって、祭のほうはいよいよ盛り上がってくるのだが、エアチケットの加減で残念ながら最後まで見ることは出来なかった。その代わりと言っては何だが、私にしては珍しく、記念スナップを2枚。

古謝美佐子さんには「昨日、小浜節唄ってたでしょ。見てたよ〜。」と言われてしまって、しどろもどろ状態、体中から汗が噴き出してしまった。

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