沖縄(波照間島編7・毛遊び)03.01.02.


さとうきび(ウージ)畑

西浜ビーチ(クリックすると動画・QT形式約5秒)

三味線の音が海を越えていく

怪しい毛遊び部隊

元気でね〜!

石川琢也さん撮影

今日は昨日より暖かい。絶好の洗濯日和だ。洗濯物を干してから、みんなで西浜ビーチに出掛ける。サトウキビ畑に青空が良く映える。サトウキビの最盛期は夏だったかしら?なんて思えてしまうくらいである。

ビーチはベタ凪、海の青さがまぶしい。ここは日本最南端の島である。案の定、海水浴をしてる人や甲羅干しをしている人までいる。

そうなれば三味線が鳴りだす。だんだん人が集まってきて、エンドレス状態だ。みんなこの太陽を待っていたんだ。普段あまり交流のない他の宿の人とも入り交じって、時間を忘れたまま毛遊び(※8・もーあしび)をする。

陽が傾き始める頃には、最終便が港に入ってくる。みんなで今日帰る人を送る。きっとここでしか会うことはない人でも、ずっと前から知っている人のように送り出す。

港では、来る人も帰る人も、みな、特別な気持ちになる。そして見送る人も。目の前で少しずつ小さくなっていく船に、もう二度と会えないかも知れないという喪失感を感じ、見えなくなるまで手を振ってしまうのだと思う。そして、島の人はそれを繰り返してきた。

宿に帰ると、またもや宴会が始まる。今日やって来た人も、他の宿の人も、入り交じってどんどん人が増えてくる。おかあさんのテンションも徐々にあがり、「カチャーシー弾いて弾いて!」「私専門外なんですけど」「早弾きだったら何でも良いよ」。

何でも良いと言われても困ってしまうのだが、しょうがないので「与那国ぬ猫小」で様子を見ながら「まんがにすざ」へと移る。場が盛り上がり、みんなが踊りに夢中になってきた頃を見計らって、でたらめな「豊年音頭」「唐船ドーイ」とつなぎ何とか乗り切る。

ヤレヤレ周二さんがいないとそうとうに大変である。まだまだ修行が全然足りない。時計を見ればやっぱり12時をまわっている。今日もいい夜だ。

(※8)毛遊び:沖縄の若い男女が、一日の仕事が終わったあと広場に集まって唄い踊った。その中からカップルも誕生した、今で言うとすれば合コン。

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