沖縄(竹富島編6・誕生日)02.12.31.


晴れたのでみんなでお出掛け

採れたてのイカも網に載った

芸達者な愛媛代表3人娘

日頃シャイなおかあさんも踊る

今日は雲が少なくなっている。のはら荘のおかあさんは、「今日は晴れるよ〜」と、断言した。大丈夫だ。言葉通り徐々に太陽が顔を出してくれるようになる。晴れると冬でも八重山の日差しは強い。

みんな出ていってしまったので、中庭に出て日向ぼっこをしながら、笛の練習をする。八重山の笛の特に高い音は、下手くそがやる場合ただの雑音である。いやむしろ公害と言ったほうがいいかもしれない。

だから都会ではうかつに練習できない。それでなかなか上手になれない。そして、公害を繰り返す、という悪循環なのである。八重山での人が居ない時間は、だから貴重な練習時間なのである。

と思って吹いていたら、「500m位向こうから聞こえてましたよ。」と帰ってきた人から言われ、練習は終了となる。あぁまだ公害の日は続く。

お昼におかあさんがおにぎりとあーさー(青藻)汁を出してくれたので外にも出ずに、ゆったりと過ごす。そういえば、今日は大晦日である。八重山の時間はゆったりと流れていく。

また、日向ぼっこしていると、宿泊客の女の子が三味線を持ってきた。音が合わせられないと言うので見てみると、弦が逆に張ってある。合うはずがない。1年ほど友達に貸していたというので見てみたら、棹の根本に内側からひびが入っていた。

この部分のひびは放っといたらどんどんひろがって最後には割れてしまう。しかも外からは割れるまでわからない。石垣の野原三味線に電話して、緊急入院することになった。三味線人に貸すべからず、である。

午後になって、高那旅館に出掛ける。今日は、石垣牛のバーベキューにお呼ばれしている。石垣の牛肉の価格は、例の一件以来、地に落ちていたが、最近になってようやく回復してきたそうだ。

牛を飼っている人の顔を思いだし少しホッとする。私は肉は食べないので、BGMに徹する。徐々に盛り上がり、盛り上がりすぎて、宿の人に「ぼちぼち」と言われてしまった。

のはら荘に帰ると、夕食の準備が出来ていた。今日はおとうさんの誕生日なので、すき焼きである。またまた肉なので、BGM担当だ。おとうさんが喜んでくれて、つられてみんなで歌い踊る。

愛媛代表からは、貝殻踊りが飛び出した。旅人は概して女性の方が芸達者である、ような気がする。

八重山の一年が暮れていく。踊り疲れたころに、除夜の鐘が鳴りだした。

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