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道路からは奥まっている 花棚が迎えてくれる くつろげるリヴィング やよいねぇねぇの作品 ダイニング 自家製のパンがフワフワ レストランスペース 夕食 ベッドルーム 沈む夕陽を背に受けて 島おこしライヴが始まった はなえさんもうっとり |
5月4日、また快晴。6時過ぎに目覚め、散歩がてら学校へ向かう。行き止まりは、小中学校なのだ。 学校には必ず花壇がある。そこにやって来る蝶を撮影しようという事である。何カットか撮って宿で要らないものを消していたら、動画が全部消えてしまった。思わず「うそっ。」。が、悔やんでもしょうがない。データ復旧を試みるため、以後動画の撮影は中止する。 しかし簡単に消えるものである。動画は、便利な反面一瞬で消える怖さがある。ヴィデオテープでは絶対に起こらないミスである。調子に乗って油断するとこういう目に会うことになる。 気を取り直して、朝食を取る。「ガゼボ」の食堂は、レストランだけあって、ゆったりとして気持ちがいい。あまりに気持ちがよすぎて、浦内川の遊覧船に乗り損ねてしまった。乗車券売り場に着いた丁度そのとき、船が離れていったのである。まあ、調子が悪いときはこんなものである。くさってはいけない。 再び気を取り直して、織物工房へ向かう。前日の縦糸が気になっていたのである。2日も続けて通うと、島の人は顔を覚えてくれる。「どうですか。」と声を掛けると、「おにいさんどこから来てるの。」と逆に聞かれる。 織物や、三味線の話をしているうちに色々と教えてくれる。とうとう「まるまぶんさん」は祖内の唄で、私が知っているのは八重山風、島で唄われているのはこうだと、口ずさんでくれた。 波照間で教えてもらった話をしたら、「鳩間節は鳩間島、小浜節は小浜島、その島で聴くのがいちばんさぁ。」と笑って答えてくれた。また、結構長居をして、「プーラ」に向かう。元自然食品店主が経営する雑貨屋さんで見慣れた商品があちこちに並んでいる。 しかし、狭い島に2軒もあって大丈夫なのだろうか。まあ、本業は、オリジナルの繊維製品や雑貨類で、御本人いわくかなり売れているらしい。 私は、入ったときから何となく気になった織物があって、クレジットカードを使えたので、結局買うことにした。そして聞いてみると、何とさっきまでゆんたくしていた、織物工房のやよいねぇねぇの作品だった。 藍を縦に敷き、与那国の花織など、沖縄の伝統的な技法を幾つも取り入れた丁寧な作品である。帰りにまた工房に寄って、やよいねぇねぇに報告したら照れていた。 宿に帰り休憩していると、ザックを背負った長身の女性が入ってきた。今日の宿泊客らしい。きっかけは忘れてしまったが、気がついたら、彼女、はなえさんとビールを飲みさらに泡盛まで飲んでいた。夜には、まーちゃんの「島おこしライヴ」に出掛けるので、いい加減にしておかなくてはならない。結局、はなえさんも誘って「ライヴ」に行くことになった。そこに、今度はかよさんから電話が掛かってくる。だんだん賑やかになってきた。 浜に着いてみると、もう結構人が集まっていて、ステージのすぐ左手の海には、夕陽がまさに沈もうとしている。なかなかの演出である。ステージの上にかよさんを見つけたので、手を振る。 かよさんは、まーちゃバンドのキーボード奏者でもある。そして、まーちゃんのステージが始まった。「島々美しゃ」から入り西表の唄へと繋げていく。途中子供会4名全員による演奏、青年会長の挨拶等あって、次第にオリジナル曲に入っていく。 今日は「ガゼボ」で食事をする事になっていたので、いったん途中で切り上げる。沖縄で、沖縄料理を食べないというのも、かなり久しぶりのことである。「ガゼボ」の料理は、沖縄の素材を使ったイタリアンだ。 BGMは、これも久しぶりの、サッチモやツェッペリン、エンヤである。島唄ライヴのすぐ後なのでコントラストがより鮮明になる。ゆったりとした時間が流れる。前日までとは少し違った、でもいい夜だ。 |
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