沖縄(波照間島編その1)02.01.01


2、3列目は右から4列目は左から乗る

パイロットの隣の席にも操縦桿がある

真横にあるので何も聞こえない

最南端の宿らしい(他にもある)

星空荘の夕食

オリジナルデザインのマンホール

お正月でも咲いています

出発は元旦の朝7時。紅白も見ず、除夜の鐘も聞かず、初日の出も拝まないで、旅立つ理由はただひとつ、航空券が安かったからである。たびたび沖縄を訪れているとそれなりに費用もかさむ。しかし機会が限られているため、行ける時には行っておきたい。それで、可能な限り節約しておこうということになるのである。

ANAの関空発那覇経由石垣行き元旦割引チケットは18000円だった。航空運賃自由化後は、日程さえ合えばかなりの割引が受けられる。しかもそれを支払ったのは12月の最後の週、クレジットカードなので実際に料金が引落とされるのは、2月の10日ということになる。自由化後は大手の旅行会社も競争が激しいらしい。ちなみに去年の元旦に利用したJTAの関空石垣便は約43000円であった。ただし、今回は波照間まで乗り継いだため、到着まで実に9時間半もかかってしまった。へたをすれば、ヨーロッパに行けてしまう。

石垣波照間間の搭乗機は、パイロットを入れても10人乗りのプロペラ機、当然ながらワンマンカー(?)である。パイロットが心臓発作を起こしたら墜落するしかない。そんな心配を知ってか知らずか、機長自らベルト着用のアナウンスがあり機体はふわりと浮かぶように石垣空港を飛び立った。

高度約500Mの有視界飛行なので、竹富島や小浜島が良く見えるが、エンジンの音がやかましいので隣の人とも話は出来ない。当然ながら途中に2回あった機長のアナウンスも全く聞き取れなかった。たとえ今から墜落します言われてもエンジンが止まらない限り聞き取ることは不可能である。まあ、その場合は聞き取れたとしてもどうしようもないのだが。

蛇足ながら、この便を利用される女性の方には、事前のダイエットをお勧めする。出発前に必ず体重測定があるからだ。しかも、服は着たまま、更に荷物も持ったままである。この測定を拒否すると飛行機には乗せてもらえないので念のため。

波照間最初の宿は星空荘だ。日本最南端の宿ということだ。どうりて時間が掛かるはずである。この島には最南端と名前が付く施設が他にもたくさんある。荷物を置いて、いつものように散歩に出ると、すぐ隣にある最南端の小学校の校庭で三味線の音がしている。誰が弾いているんだろうと声を掛けたら、何と大阪三線クラブの宇野さんだった。聞けば、年末に石垣島で三味線を買ってから波照間に渡ってきたのだそうだ。早速散歩は中止して一緒に練習を始めることにする。

沖縄で鳴らす三味線の音は大阪のそれよりも良い音に聞こえるから不思議なものである。良い音に聞こえれば、上達するのも早くなる、はずである。しかし、寒かったので早々に室内練習に切り換えることにする。部屋に戻って練習していると、誰かがドアをノックする。宿の人かと思ったら斜め向かいの部屋の宿泊客で、岡崎で三味線を習っているという人だった。

どうぞどうぞということで、寒いから泡盛を飲みながら練習を始めたらまた人がどんどんやって来る。来客の多い宿である。一人旅やら二人旅の女性も加わってもはや練習どころではない。そのまま、宴は12時まで続いた。初日からこれでは先が思いやられるがまあ正月だからいいか。

星空荘・09808-5-8310・竹富町波照間85

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