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15分なのにトイレ付き 空は直ぐに晴れわたった アサドスズメダイ ハリセンボン、ホンソメワケベラ ハナビラクマノミ クロメガネスズメダイ クマノミ オグロトラギス ミゾレウミウシ フタスジリュウキュウスズメダイ ネッタイスズメダイ ハナビラクマノミ |
多少飲みすぎたせいか、健やかな目覚めというわけにはいかなかった。どうも「タダ酒」を飲みすぎる傾向にある。うつろいながら朝食を済ませ、散歩に出ることにする。沖縄の散歩は朝がいい。気温が上がる前の空気が肺に心地よい。空に黒い雲が多いのが気になるが、この地は、雲の流れが速いので、今から心配していても仕方がない。ぶらっとひとまわりして、宿に帰る。静かな島だ。 9時10分前に港に出てみると、もうかんかん照りになっていた。日陰を探して、船の準備を待つ。ダイヴィング・ポイントまでは、約15分。島の周りにポイントが点在していて、どのポイントもそんなに遠くはない。機材を付けて、バックエントリーで海に入る。約4カ月ぶりのダイヴィングである。ところがロープ伝いにどこまで降りても、身体が沈んでくれないのだ。 スキューバ・ダイヴィングの場合、身体が沈まなければ話にならない。普通は、水深が深くなればなるほど浮きにくくなる。ところが、とうとう海底までたどり着いてしまったのに、私の身体はまだ浮こうとしているのだ。この状態は明らかに「ウエイト(重り)」が足りない。ようやく予備のウエイトをもらって、落ちつくまでにかなりのエアーを消費してしまった。レンタルウェアーの横幅が大きく、ウェアーと身体の間に入った空気が浮袋の役割を果たしてしまったのが原因らしい。最初に教えてくれた人が、「買うとしたらまずウエット(ウェアー)のオーダーでしょうね。」と言っていたのを思い出した。しかしかといっておいそれと買えるような金額ではない。さらに、いざ買うとなったら水温によって3種類くらいは必要になってくる。そして、ウェアーの次は・・・、自分の性格を知っているだけに怖い話である。 ウエイトをもらったあとは、快適に進むことができた。カラフルな色の魚が無防備に目の前を通り過ぎて行く。やっぱり来て良かったと思う瞬間である。次から次へと色々な魚と出会う。魚としか書けないところが情けないところではあるが、仕方がない。少しずつ覚えていくしかない。 あっと言う間に1本目は終了、2本目は午後に予定していたのだが、天気が良かったので、続けてもう1本潜ることにする。港に戻ってタンクを入れ換え、すぐにまた、沖へ引き返す。機材の準備をしていると、「シュー」をとエアーの漏れる小さい音がする。気のせいかとも思ったのだが、気になったので隣の人のレギュレータ(タンクに付ける部品)に耳を近づけてみると、やっぱり漏れている。 「これ漏れてませんか」「いや〜おかしいと思ってたけど、やっぱり漏れてますか」「ゲー」あわてて、インストラクター(この場合ガイド)を呼ぶ。しかし「この程度なら大丈夫ですよ」と言われる。そこで、細かくチェックしてみると、水深計がバカになっている。エアーの通り道にも亀裂が入っている。ここまできてやっと予備のものと交換してくれた。他人事ながらホッとする。生命に係わるものなので、貸す前にもう少し慎重に点検してほしい。このショップのスタッフは親切で愛想はいいのだが、多分、忙しすぎるのだろう。 2本目は砂場で、気分的にもリラックスして過ごせた。ぷかぷか、ふわふわ・・・・、の連続で、雲の上を散歩したらきっとこんな感じなんだろうなと思わせるような気分にさせられる。しかし途中から、急に身体が冷えてきた。上がる間際にはかなり我慢していたので、かなりのスピードで浮上してしまった。腕に巻いたダイヴィング・コンピュータが警告音を鳴らし続ける。「そら、あんたは寒ないわな」と思わず呟いてしまった。陸に上がって、宿のジャグジーに飛び込み、暫くすると、じわーっと身体が内側から開いてくるのが分かった。 ポイント:コーラルマウンテン、前浜沖 魚とウミウシの名前は、SDMLの宮本育昌さん、tkさん、よっしー@浜松さんに教えていただきました。有り難うございます。 |
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