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上部に見慣れない文字が ナーベラー定食・750円 バニヤン 衝動買いしたシャツ・4900円 文化堂、左端が二代目 慶良間行きの高速艇 マンタ印のゴミ箱を発見 阿嘉島の集落 伝統的な建物も健在 1日目の夕食(沖縄料理) 2日目の夕食(洋風) お父さんの唄は渋かった |
朝8時10分前、予定通り家を出る。「テロ対策のため、機内持込荷物が原則通り1人1個に厳しく制限されている。」と、JTBで聞いていたので、念のためピギーに荷物を詰めたため、今回はいつものようにバックパックというわけにはいかない。まるで旅行者のように、ガラガラとピギーを引きながら駅へと向かう。慣れないので何となく落ち着きが悪い。伊丹空港で、自動チェックインを済ませ、試しにJALのマイレイジ登録をしてみると、受け入れてくれた。特割チケットでもマイレイジは、加算されるらしい。 持ち込み荷物のチェックは、想像していたよりはずっと簡単だった。1人1個ということだったが、周りをみてみると、複数の手荷物を持った人がぞろぞろしていた。名前を言わされるとも聞いていたが、実際は、係員が「・・・さんですね」と声を掛けるだけだった。こんなもんで本当にテロを防ぐことが出来るのだろうか。少し拍子抜けしたが、快晴であるにもかかわらず出発が15分遅れたので、少しは厳しくなっているのかな、という印象だ。 搭乗の案内も普通だったが、手渡された半券権をよく見てみると、上端に白抜きの文字が印刷してある。「搭乗順位3」、見たことのない表示である。気になったので係員に尋ねてみたら、やはりテロ対策であった。つい前の週まで、番号順に座席まで誘導していたそうだ。タリバンが撤退を始めたので、警戒の度合いが下がったということか。 B747の23列目の、中央シートは事実上、ビジネスクラスに匹敵するほど、足が楽だ。DEFGのシートはお勧めである。何か幸先が良さそうだ。しかし、前の座席がないので、三味線を押し込むスペ-スがない。足元に隠していたのだが、スチュワーデスに見つかってしまった。上の荷物スペースに入れるか預からせてほしいと言うのだ。しかし、預かってもし破損しても、楽器は保証の対象外だとにこやかに告げられた。今までそんなことを言われたことがなかったので、約款に変更があったのかと尋ねると、前からそうだという答え。納得できないまま、預けることにした。 那覇は快晴だ。バスで国際通りに向かう。松尾のバス停で降りて、「びん殿内」で昼食をとる。昼間でも国際通りは車が多い。バス停1つ進むのに15分もかかった。急ぐときは、1つ手前のバス停で降りて歩くほうが早い。「びん殿内」は、以前にも紹介したことがあるが、無農薬野菜を使用する店である。ナーベラ(へちま)定食を食べて、最初の目的地「文化堂」を目指す。 店の場所を聞こうとして電話をかけてみたら、何と「現在使われておりません」。番号を控え間違ったらしい。自力で行くしかない。しかし、今日の宿泊予定地は慶良間諸島の阿嘉島である。慶良間に向かう船便は、午後には1便しかない。多少焦りながら、地図と勘を頼りに「文化堂」を探すことにする。荷物が重い。 やや早足で歩いていると、絣柄のシャツに目が止まってしまった。急いでるときに何をしているんだろうと自分でも嫌になってしまったが、何故か魅きつけられて、結局購入してしまった。今回最初の買い物である。この店は、以前に見たときも、私好みの物を置いていた。 バニヤン:那覇市松尾2-1-5 TEL098−862−6035 余計な時間を使ってしまったので、更に急がなくてはならない。自業自得である。多少回り道をして、何とか見つけた「文化堂」で笛を購入する。対応してくれた兄兄(にーにー)は感じのよい人でいろいろ教えてくれた。ここは沖縄だ。やっとまた帰ってきたという気分になる。調子に乗ってバ-ランク(太鼓)まで買ってしまった。 文化堂:那覇市壺屋1-1-11 TEL098-864-1348 慶良間までは、高速船で約1時間である。天気がいいのであまり揺れることは無いだろうとタカをくくっていたら、結構激しく揺れる。やはり外洋は侮れない。これで時化たらどうなるのだろうと、帰りのことが少し心配になってしまう。 船を降りるとすぐに、ダイビングショップ・マリンハウスシーサーの迎えの車が待っていた。今回は、初めて沖縄の海に入るのだ。宿に着いたら、近所を一回りしようと思っていたのだが、レンタル機材の確認など色々する事があって、日が落ちてしまった。阿嘉島は、小さな島である。日が落ちたあとに散歩するには、懐中電灯が必要である。散歩はあきらめて、食事の時間を待つ事にする。 今回の宿は、「ペンションくば」である。今年新築されたばかりで、ジャグジーを備える。ダイバーにとってはうれしい気配りである。更に事前情報として、料理がおいしいとあった。どんな料理が出るのかと期待して食堂に向かう。食事は期待どおりであった。グルクンのから揚げを中心とした沖縄料理である。驚いたことに、翌日は全く違うメニューで連泊でも全然飽きさせない。泡盛も1合300円と格安である。 ペンションくば:島尻郡座間味村字阿嘉49 TEL098-987-3254 料理をたいらげると、お父さんから、「三味線を持ってきなさい」と言われた。こうなると断ってはいけない。多少の舞台を踏んだせいか、度胸だけはついている。そうなったら、こちらも思いっきり楽しむのが、正解である。買ったばかりのバーランクも持って食堂に引き返す。 酒がすすむと、歌も盛り上がる。バーランクが入ると更に盛り上がる。あっと言う間に、消灯時間を過ぎてしまい、お母さんに注意されてしまった。ダイバーは、朝が早いらしい。しかし、「くば」のお父さんの三味線は渋い。「5曲位は弾けるかな。」なんて言っていたのが、なんのなんの、酒が入ると、得意の情け歌が次々と飛びだす。「浜千鳥」も「南洋小唄」も渋くて最高だった。 ところで、私も明日潜るんだった。お父さんの情け歌のおかげで、すっかり忘れてしまっていた。とてもいい夜だ。 |
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