沖縄竹富島編01.01.04〜05


竹の子

八重山そば

のはら荘

のはら荘の夕食

のはら荘のおとうさん

三線持参の客も多い

踊り有り太鼓有り

犬も人なつこいのです

2001年1月4日雨の中を石垣島へ戻り、再び船で竹富島へ向かう。約10分の短い距離だが、竹富島は入ったとたん独特の雰囲気をアピールしていた。まず集落の道路が舗装されていない。家々は殆どすべてが赤瓦の屋根に統一されていて一昔前と思われる景観がそのまま保存されている。ちょっとタイムスリップしたような感じである。女性に人気の高い島であるのがうなずける。

さらに集落内への自動車の出入りを完全に禁止するために集落の外側に環状道路を建設中であるという。人口約300人の島だからできることなのだろうが、島の人たちの先を見越した考え方は、注目されていて全国の観光地からの見学者が絶えないという。

島の中心にある集落は、歩いてまわれるほどの規模で、有名な星砂の海岸へも徒歩で行くことができる。天気が悪かったので、海岸は後回しにして集落内を歩いてみた。ところどころで観光用の牛車に出会う。中には三線を弾きながら案内をしている人もいる。独特の情緒が漂う。集落のはずれにビジターセンターがあって、島の地理や歴史などを知ることができる。特に珊瑚の資料は充実していて興味深い。

集落の中ほどに戻ると喜宝院蒐集館がある。こちらは私設の資料館で、八重山の資料が4000点も展示されている。ここの館長さんが竹富島の「景観保存」に尽力されている方で、いろいろなお話を伺うことができた。

ひとまわりしてさて昼食である。オリジナルの「ピィヤーシ」も作っている「竹の子」で八重山そばを食べる。もちろんピィヤーシをかけて。

「竹の子」竹富町字竹富101-1
TEL09808-5-2251
八重山そば500円・ピィヤーシ500円

天気が回復しそうもないので、あきらめて宿に戻る。宿は「のはら荘」である。襖で仕切られた隣の部屋から三線の音が聞こえてくる。誰かが練習しているのか。雨の中の三線もしっとりしていて情緒がある。後でわかったのだが、もうひとつ隣の部屋でも三線を練習していた人がいて2人とも1人旅の女性で長期滞在者であった。三線の音をBGMに本を読んでいたら夕食の時間になった。

驚いたことに私以外の客はすべて女性であった。食事は沖・洋折衷といったところか。久しぶりにとんかつを食べた。そして、食事が終わるとやっぱりおとうさんが、泡盛を取り出してきた。この点はどこも同じということか。

程なく、親戚のおかあさんがやってきて三線の音が響き始める。先ほどの女性客のひとりが三線を買ったばかりということで、おかあさんに弾き初めをしてもらう。おかあさんは「よくなるね〜。これは上等さ〜。」としきりにほめていた。のはら荘には、島歌の歌集があって初めての人でも参加できるようになっている。みんなで騒いでいるうちにあっという間にお開きである。

この島には、就寝時間があるのだ。11時には全ての行事が終了する。お酒を出す店もきちんと営業を終了する。1人旅の女性が安心して滞在できる環境が整っているのである。昨日との落差を楽しみながら床についた。

翌朝天気が回復しないまま、宿を後にする。砂浜に行けなかったのは残念だが、またいつか機会があるだろう。船着場まで送ってくれたおとうさんが、船が出てもまだ見送ってくれていた。

「のはら荘」竹富町竹富TEL09808-5-2252

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