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コザに入り、安心したせいか昼食を取っていなかった事に気がついた。あたりをつけていた沖縄そばの店に電話を入れてみた。というのは、金曜日が定休日だったからだ。大阪なら多分留守電が応答するところだが、「夢二すば」の大将は、「なら、開けて待ってますか?」と言ってくれた。期待していたわけではないが、心遣いがうれしい。ここは沖縄である。おまけに特製のてびちまでサービスしてくれた。
沖縄市室川2-33-5 TEL・098-934-3892 OPEN・10:30〜21:00 定休日・金曜日 夢二すば550円 写真・テビチそば600円 |
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沖縄市中央3-4-2 TEL・098-937-1212 |
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軽くシャワーを使って、徒歩で街に出る。コザの中心部は多分2時間もあれば歩いてまわれる小さな街だ。出会う人の数は、那覇の国際通りと比べて圧倒的に少ないが、アメリカ人は多い。ここは基地の町である。ぶらぶらした後、小さな自然食品店を見つけ「山葡萄のジュース」を買った。これはなかなかのもので、ひょっとしたら近々自然館にもお目見えするかもしれない。久しぶりに歩いたせいか、空腹を感じてきたので、少し早めだったが食堂を物色する。目に止まったのは、「ひーじゃー(山羊汁)」の看板を出していた、食堂「次男」である。いかにもわかりやすい名前のこの店は、地元の人でにぎわっていた。「ひーじゃー」は思っていたほど臭みも無く食べやすかった。御飯と漬物がついて1000円は夜の値段としては安い。
沖縄市中央1-17-14 TEL・098-938-2510 OPEN・不明 定休日・不明 |
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夕食の後、宿に帰り風呂を使う。時間が余ったので久しぶりのテレビをつける(私の自宅では相変わらずテレビが故障中である)。何しろ民謡酒場は9時開店である。日米野球も決着がつき始めた頃、ようやくいい時間となり、「なんた浜」をめざす。夜のコザは、風俗の町でもある。昼間には見えない夜の世界が通りに広がっている。アメリカ人らしい濃褐色の肌をしたカップルが入っていった店をつられて覗き込んでみたら、「タトゥー(シールではなく本式のいれずみ)」の店だった。結構若い(多分)アメリカ人でにぎわっていた。
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翌4日朝少し早めに宿を発った。「首里そば」に行くためだ。首里そばは、手打ち麺のため毎日限定60食しか出さない。11時30分の開店前から店の前に客が並ぶ。今は無き「さくら屋」のおばぁ直伝の味は、今も地元の人の圧倒的な支持を受けつづけている。豚とかつおだけのあっさりとしたスープは、多分他に類を見ない。
那覇市首里赤田町1-7 コンサートホールしろま1F TEL・098-884-0556 OPEN・11:30〜14:00頃 日祝休み 写真・首里そば(中)500円 |
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腹を満たした後、車を東海岸へと向ける。与那原へ出て、海沿いの道を佐敷町へ、小さな半島を回って知念村に入ると、左手に神々の住む島、久高島が見えてくる。今も伝統的な儀式が執り行われている神聖な島である。さらに南西へ下ると、糸満に入り「ひめゆりの塔」がある。1989年には隣接してひめゆり平和記念資料館が建てられている。![]() |
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本島をくるっと西側へまわって糸満の市街へ入る。沖縄伝統工芸館「琉球の館」では、様々な伝統工芸を体験できる。無謀ながら「ミンサー織」に挑戦してみた。結果はあと1週間もすれば送られてくるはずである。恥ずかしながら身体中いっぱいに汗をかきつつやっとのことで出来上がりまでたどり着いた。
糸満市西崎町5-11-2 TEL・098-992-1000 |
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![]() 今夜の夕食は、「びん殿内(びんどぅんち・殿内は高貴な人の屋敷の意味)」である。宜野湾市にある実家から運ばれる無農薬有機栽培の野菜を使った沖縄料理の店だ。沖縄料理店のご多分に漏れず夕食でも850円くらいから楽しめる。那覇市松尾1-4-1コラムビルB1F・098-863-1910・無休。 |
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明けて5日の朝、「御殿山(うどんやま)」を目指す。古民家を利用した沖縄そばの店である。11:30開店なのだが、ついてみれば満席状態である。やっと席を得て見渡してみればなるほど、人気のほどが知れる。そばがなくてもぜひ訪れてみたい場所なのだが、そばがあればなおさらである。
那覇市首里石嶺町1-121-2 TEL・098-885-5498 定休日・月曜定休 写真・木灰そば(中)500円 |
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何度となく訪れていると、沖縄は行くところというよりは、帰ってくるところになりつつある。相当な沖縄病である。しかし、これだけ好きな場所であっても、どうしてもなじめないことが2つある。ひとつは、右側斜線をゆっくりと走る車、もうひとつは、寒すぎるくらいの冷房である。最も、11月になっても、道端でアイスクリームを売っているくらいだから、慣れないこちらに問題があるのかもしれない。 | ||