いよいよ出発!初北アルプス! トリカブト 目指す独標まであと少し! こんな岩の上を歩いたのです やった〜!ついに到着 |
子供の頃から忍耐力・精神力を要することはとても苦手で、楽をすることばかり考えていた。特に中学〜高校の間は冬になるとマラソンがあって、これは本当に苦手で、どうやってサボるか??そればっかり考えていたような気がする。そんな私が突然山にはまった・・・。この表現が正しいかどうかはわからないけれど、山に魅せられたことは確かである。 自然館さんの主催する春・秋の山歩きに始めて参加したのはもう何年前のことだろう。その山歩きの初参加の時でさえ、歩く時間の長さと山道の厳しさにとても疲れた。(今では笑ってしまうけど・・、同行していた人の笑い声も聞こえる・・どこがっ厳しい!って) 本当はもっともっと奥深いところへ行きたかったのだけれど、さすがになんの知識も経験もないのにいきなり1人で北アルプスを数日かけて歩くのは不安も多々あり、周りの反対もあったので、JTBが取扱っているのトレッキングツアーに参加した。夜行バスで1泊実質日帰りツアー「西穂高独標」である。 8月24日(金)台風一過の天候を心配しつつ、天気予報では晴れ。それを信じつつ久々の夜行バスなるものに乗車。普通の観光バスで参加者多数により満車。狭い車中で体が納まらない落ち着かない気分の中でも何とか睡眠をとり、翌25日(土)朝5時半頃に西穂高ロープウェイ乗場の駐車場到着。朝の空気は凛として体も目を覚ます。 ロープウェイの山頂駅の展望台からの眺めは爽快で、北アルプスが一望出来る。添乗員さん曰く「こんなに展望のよい日にあたるとは幸運な・・」とのこと。 そこから上は大きな岩の道。急な上りを15分〜20分くらいか。左右になにもない稜線に出る。右下には上高地を望み、左側には遠くに笠ケ岳から連なる山々が見える。正面には目指す西穂高独標がはっきりとらえることが出来るようになった。 そこはまさに別天地のよう。西穂高山荘からの眺めなんで・・・と言いたくなる正に360度のパノラマである。自分がすべての頂点に立っているような錯覚を興す眺めである。陽射しの暑さは山の冷気で流し去り、登ってきた息の切れも汗もどこかへ飛んで行ってしまった。ここまで登ってきた人だけが味わうことの出来る達成感というのだろうか。デンとそこに居座っていたかったけれども、山頂は大ラッシュ。足の踏み場もないほどの混雑。下から登ってくる人に場所を空けなければならない。後ろ髪を引かれつつも独標を後にした。目の前に西穂高岳があり、そこに行けないのはとても残念であるが、独標から向こうは素人には行けない危険地帯らしい。行けない神秘の山として眼の奥にその姿だけを留めて下山することにする。 石道の下りは滑りやすく、それなりに神経を使って下りてきた。登った同じ道を下るので、なんとなく道には馴染みがあるような気がする。お腹もすっかり空いてきて下る足は早くなる。流石に上りより時間は早い。余裕も出てきて周りの植物にも眼が留まる。山の空気を名残惜しみながら、ロープウェイ山頂駅到着午後1時半過ぎ。 |