御殿山コース1 御殿山コース2 御殿山コース3 御殿山から武奈ヶ岳 武奈ヶ岳山頂 雪を融かして 「雪見ぜんざい」の出来上がり |
2004年1月18日・晴れ・参加者1名 坊村9時45分出発。この辺りで積雪は50cmほど、全てここ1週間で積もったものである。普通であればラッセル必至となるところであるが、登山者が異常なくらい多い。この季節にこのコースでこれだけ多数の登山者を見るのは初めてである。お陰でラッセル不要で簡単に山頂まで着けそうに思えたが、Tさんのトレーニング不足もあって、雪のない季節の倍ほど時間がかかった。 天候はすばらしく空の青さが濃い。冬山ルートから樹林帯を抜けて夏道に合流した所では、低木に真っ白い花が咲いたように雪が積もっており、空の青さを背景にとても美しかった。御殿山12時ちょうど、積雪は1mを超えている。昼になってしまったので昼食を摂っていると、他の登山者も続々到着し大賑わいとなった。 御殿山から見ると、山頂から真っ白くなった西南稜を延ばして武奈ケ岳が眼前に聳え立ち、なかなかの迫力である。30分足らずで昼食をすませ、再び出発。ワサビ峠へいったん下り低木帯を登り直すと、真っ白になった尾根歩きが始まる。この辺りは、雪のない季節でもコース中一番楽しいところだ。 山頂13時30分、湖北は雲に覆われているが、それ以外の展望ははっきりとしている。伊吹山と鈴鹿山脈の大半、びわこバレースキー場、そして北山のほとんどを見渡すことができ、これ以上を望むのは申し訳ないほどだ。一昨年ここでイグルーを作って泊まったときのことなどを、Tさんと懐かしく話しながら記念写真を撮る。風は弱く寒さもそれほどのこともないので、20分ほど留まったあと下山。 山頂からの下りは、ダイレクトに広谷へ降りてみようと思っていたが、雪の深さを考え素直にトレースを伝うことにした。Tさんは、踏み固められた下りも難なく下って来られ、何度かの雪山経験ですっかり雪に慣れられたようだ。 比良山スキー場は今シーズンを最後に閉鎖されるとのことで、そのせいかいつもよりはるかに賑やかだ。北比良峠からダケ道に入り、少し下ったところで休憩、雪を融かしてぜんざいを作る。冬は暖かいものが有難い。 これより最後の楽しみであるジグザグコースのショートカットが始まる(Tさんは、きっとこれを一番楽しみにして参加されたとのだと思うが)。このころには雪もすっかり緩んで重くなっており、また積雪も相当あるので、この遊びにはかなりの体力が必要であった。連続3回のショートカットでは「ハーハーゼーゼー」。 足が深く潜る前に次の足を出さないと足が抜けなくなってしまう。だから雪の上を浮かぶが如く降りなければいけない。今年は大山口まで雪が十分あり、例年よりたくさん遊ぶことができた(ただ、並行して歩いておられた登山者は、半ばあきれておられる様子であったが)。 大山口からイン谷口まで林道を歩き、バス停前の売店でビールを買う。ビールを飲みながら比良駅まで歩くのは、もう恒例のこととさえなってしまった。空から夕焼けの赤みが消えるころ(17時30分)やっと比良駅に到着する。 たっぷりの積雪と展望、そして十分な量のショートカットと、盛りだくさんの雪山遊びであった。 |