最年少のかわいい参加者 初参加で〜す 明るく元気なお母さんも初参加 本日の収穫です まずは火をおこして 定番のムカゴ御飯 アミタケのみそ汁 福本さんが気を遣って残業した追加の収穫です。御苦労様です。 ウラベニホテイシメジは網焼きに 楽しかった!!! |
2003年10月18日・快晴 今年もキノコ採りハイキングがやってきた。毎年の事であるが「キノコさんどうぞたくさん生えていてください」と祈らずにはいられない。JR宝塚駅に集合して出発。 とある駅で降り、山道に入るまでの道路沿いでいろんな草木の実を探すのも例年どおりであれば、ヤマノイモのムカゴを採るのも例年どおりである。ただ今年は先週確保したムカゴ持参であるから、真剣に集める必要がないので気は楽だ。最近はこのムカゴを採る人が多くなって、思ったように集まらなくなった。 見事に晴れ渡った空の下、自然観察会さながらの道路歩きから山へ入って行く。入ってしばらく歩くが見当たらない。キノコが見当たらないのである。毒キノコでもなんでもいいが、とにかく見当たらない。一昨年の超不作だったときを思い出し、気が重くなってしまった。今日の参加者は全部で9名、わざわざ参加いただいたのに何にもなかったらどうしよう。 まず第1ポイント、ここでサクラシメジを2本何とか確保。しかしいつもならたくさん生えている毒キノコの、シロタマゴテングタケすら皆無であったで、もう採れないことは決定的だ。それから歩道沿いで古くなったアミタケとオウギタケを幾本か採り、第2ポイントへ。ここでクリフウセンタケが少し見つかる。 今回小学2年生の可愛い女の子(Aちゃん) が初参加しておられ、視線が低いせいかキノコを見付けるのに大活躍していただいた。ここでは他にサクラシメジとエセオリミキとアミタケがあらたに収穫され、どうしようもないということだけ回避されたようである。それからは新たに加わるキノコもなく、やがていつもの食事の場所へ到着、ちょうどお昼時である。 食事の用意は皆さんにお任せして、周辺のポイントを何箇所か回ってウラベニホテイシメジ(これは大きなキノコであり10本ほど採れたので、一番収穫があったように感じる。)とニンギョウタケを採取。並べてみるとそこそこの量があり、キノコ採りとして何とか格好だけはついたようだ。 ムカゴご飯、キノコ汁(アミタケ、エセオミリキ、カバイロツルタケ、オウギタケ入り)、油炒め(クリフウセンタケ、ウラベニホテイシメジ)、網焼き(ウラベニホテイシメジ)、ポン酢和え(ニンギョウタケ)、てんぷら(サクラシメジ)と、わずかずつではあるがキノコづくしの出来上がり。 ビールで乾杯し、早速キノコ料理をいただくことする。寒くもなく暑くもなく、乾いた心地よい風の通り過ぎる森の中でいただく食事は美味しく、ビールの味も格別のものがある。屋内であれば、日中からアルコール類を飲むのにはいささか抵抗があるが、野外だと全くこだわりもなく頂ける。 ビールが無くなると今度は清酒「五人娘」、そしてさばの干物も網に載せられ焚き火のオキに焼かれて登場すれば、これまた絶品で酔いもますます進んでしまう(これは私だけか?)。そしてオキに埋めてあった焼き芋も出来上がってメニューも終わりに近づき、最後は余った小麦粉でドーナツ?まで出来てしまうと、さすがに野外料理ならではと感心してしまう。 食事の合間もAちゃんは愛嬌を振りまき、殺風景なおとなばかりの中で一人光り輝いていたものだ。おかげで終始和やかな雰囲気のなかで、昼餉を終えることができた。帰りは早い。Aちゃんが先頭を行けば皆をすぐ引き離してしまう。何度か追いつくのを待ちつつ先に進めば、やがて山道は終わり道路まで戻ってきた。 ここで木にぶら下がったミツバアケビの実を見つけ、最後の収穫、これはAちゃんのお土産。車の来ない道路を歩きながら、Aちゃんのために皆でドングリ拾いをし、最後は田のあぜ道で野の花摘みをする。ヨメナ、イヌタデ、キツネノマゴ、ワレモコウなど。 夕暮れの空を見上げ、まだ酔いが残る頬に風を受けながら、あぜ道に座っていると、いつか昔にもこのようにしていただろう懐かしさがこみ上げてきて、「しばらくこうしていたい」と思わずにはいられなかった。 |