水遊びハイク00.08.26

場所:京都芦生の原生林 

 8月26日 天候晴れ
 今回は中年男性2名のみの参加となり、参加者の住まいが京都方面に近いところであったため、急きょ予定を変更し、京都大学芦生演習林に出掛けることにしました。ご存知の方も多いと思いますが、芦生は、近畿地方に残された原生林として最大級の面積を有し、植物相の多様性、豊富さでも日本有数の地でありましたが、残念なことに近年になりそれを営利目的にしたツアーや出版物が多数出て すっかり俗っぽくなってしまいました。

 
 私達は滋賀県側の入口である地蔵峠より入山し、俗化したハイキングコースとは反対方向に、由良川の源流をその一番深く険しい一のツボまで下ることにしました。入山して1時間ほど、淵が現れ出す辺りより川に下り、渓流足袋に履き替え、流れに足を浸し岩を伝い、やがて次から次ぎへ現われる淵は服のままザックを背負い泳ぎ渡る。そんなことを繰り返し、雨が少なく通常の半分にも満たない水量でしたが、原生林の中を蛇行するあくまで澄んだ流れに身を委ね、童心に帰りただひたすら水と戯れる2時間は、正に大人の水遊びであり、都会に生きる私達にとっては忘れかけた遠い日々を思い出させる一時でありました。

 帰路は水遊びの余韻に浸りながらも川よりも険しい山道を、カツラ、トチ、ミズナラといった巨樹の間を喘ぎつつ出発地を目指しました。往復7時間(休憩を含め)、参加者の一名からは早くも来年も行きたいとの希望が聞けました。


8月ハイキング報告の補完 

8月26日のハイキングで行った京都大学芦生演習林に今回(9月15日)一人で出掛けました。前回と同じコースを途中までたどりましたので、カメラを持参し由良川源流の清い流れを写してきました。前回泳いだ淵を今回も泳いできました。1週間前の大雨で水量は前回の3倍ほどになっており、また水温も下がっているようでしたが、持参したサーフィン用スーツで快適に泳ぐことができました。今回は私一人であったので、芦生の最深部である由良川支流大谷の一ボケ、二ボケ、三ボケという滝の連続する沢を登り下りして遊んできましたが、いつもながら誰一人として出会う者はなく、その山の深さを体感することができました。入山から下山まで11時間の山旅は少しハードでしたが、中途半端じゃ行けない厳しさが本当の芦生の素晴らしさだと思います。

※今回は私(小野)が不参加のため、いつも連れていって下さる福本繁さんに、報告を御願いいたしました。頭のてっぺんからつま先までびしょぬれになる行程のため今回は写真はありません(だったのですが、わざわざまた同じところへ行って撮ってきて下さいました)。福本さん、本当に有り難うございました!。次回は10月14日(土)の「きのこ採りハイク」です。

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