生産者訪問記

湯川さん

1999年3月28日

和歌山県岩出町


参加者は9人でした

ポラン広場の生産者

湯川さんの畑を見学しました。自宅のすぐ裏に広がる畑と、隣接している借りているものを全部あわせると10枚以上の畑を、収穫以降の作業を除き、ほとんど一人で管理しています。


有機農産物生産圃場の標識

誠実な人柄が

すぐにわかりました。細かいところまで、ていねいに栽培記録を見ながら説明して下さいました。ポラン広場は、農水省ガイドラインより厳しい自主基準を設けていて、栽培の記録を生産者に義務づけています。


湯川さん

水はけが悪いのが悩み

借りている畑のうち、いくつかは水はけが悪く、野菜の生育に影響が出ないように気を使うとのことでした。ほうれん草を育てている畑も右上の部分に水がたまってしまいました。(写真右)


1カ月後に出荷の法蓮草

連作障害対策に

ネギを育てている畑も、除草剤を使わないので、地面が見えません。キャベツ・白菜・小松菜などアブラナ科の野菜は種類が多いため、気を付けていても、連作障害が起こりやすいのだそうです。(写真下)


水と風は通す「パオパオ」

連作障害とは、

同じ畑に同じ野菜を続けて栽培することによって、病気や害虫の発生が起こりやすくなる現象の事。アブラナ科の野菜を続けて栽培しても、(例えば、キャベツ・小松菜・白菜の順に)連作障害が起こりやすい。


連作障害対策のネギ畑

野鳥も気になる存在に

なってきました。周辺の自然が少しづつ減ってくるにしたがって、エサを求めてヒワなどの野鳥がやって来るようになりました。そこで種を蒔いたらすぐに「パオパオ」というシートを掛けます。(写真上)


ソラマメの花

ソラマメには小さな虫が

集団で付きます。放っておくと枯れてしまうのです。農薬を使えないのでひとつづつ駆除すると、とても時間がかかります。そこで牛乳をスプレーするそうです。そうすると動けなくなってしまうのだそうです。


人参の若葉は細長い

種子の保存にも挑戦

湯川さんは、ときどき種苗交換会に参加します。現代農業は一代種(F1)と呼ばれる種や苗を使います。一方で、昔から引き継がれてきた地方固有の種を引き継いで伝えていこうとしている人々もいます。


枝豆の若葉

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