いくた農園(兵庫県・篠山市) |
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自慢の黒豆の畑で 成長中の黒豆(2001.09.23.) 水と空気のおいしい畑です トマトにも挑戦しました 公共施設・黒豆の館 コロッケ定食・900円 黒豆力うどん・680円 |
2001年9月23日兵庫県篠山市本郷にある、いくた農園の生田雅和さんを訪ねました。今年はじめて、「丹波の黒枝豆」を送っていただけることになったため、御挨拶をかねて、畑を見学させていただきました。実は、連絡がうまくいかず、当日の夕方やっと生田さんにお会いすることが出来ました。写真は、前後して送っていただいたものが含まれています。 作業が終わった後でお疲れのところを、畑まで連れて行っていただき、熱心に語る生田さんの、有機農業に対する情熱がビンビン響いてきました。「有機で育てると、背丈が伸びず、虫には食われますが、甘みがより強くなり、寒暖差の激しさと水質の良さに加えて、黒枝豆にはぴったりの条件なんです。」と言いながら差し出された枝豆を、(生で食べておいしいの?)と思いながらおそるおそる口に入れてびっくりしました。 生独特の青臭い香りの後に、甘い香りが付いてきて、鼻の方に抜けていくのが分かります。さすがに自慢の黒豆だけあって、実際の収穫が待ち遠しくなってしまいます。「丹波でも有名な川北産のものにも負けない自信がある。」と断言する生田さんに、就農2年目ではありますが、百姓魂を感じました。 大阪出身ということと年齢が近いせいもあって、初対面だったのですが、親近感を覚えてしまい、色々話をうかがっているうちにどんどん時間が過ぎてしまって、身体が冷え込んでしまいました。これが黒枝豆を甘くする寒さなんだなと肌で感じながら、取材を終えることにしました。 夕食もまだだったのに、生田さんは、さわやかな笑顔で「いつでも遊びに来てください」と見送ってくださいました。枝豆の収穫が終わった頃に、見学会を企画できないかなと考えています。 「生田さんからのメッセージ」 はじめまして、いくた農園の生田です。篠山で農業を初めましたが修行期間を含めると2年が経過しています。 もともと北浜に本社をもつ会社のサラリーマンを19年間勤めていましたが、40歳前にしてどうしても究極の野菜を作りたくなり大阪を飛び出てしまいました。 きっかけはたった一つの新聞記事です。脱サラして年中無休で遣り甲斐をもった青年の記事でした。そのことがずっと頭から離れず想像以上の憧れからか、約1年悩んだ末に実行してしまいました。 篠山は『篠山盆地独得の気候』というものがあります。それは野菜本来の味を引き出す昼夜の寒暖差が大きいという絶大なる味方があるから。甘味が強くて美味しい野菜は必ず寒暖差が必要です。寒暖差が野菜を甘くすると言って過言ではないでしょう。 そして作物が絶対に必要とする水。いくた農園のほとりには宮田川が流れています。源流(山の清水)に近く、ホタルが飛び交うきれいな川です。雨水に頼れない時期にはこの川からポンプで畑に水を引いています。 もちろん化学肥料、農薬には一切頼らず潤沢な腐熟堆肥と有機肥料だけを使用して大切に育てた野菜ばかりです。こんな大自然の中で育った野菜を都会の皆様に知ってもらいたいという想いが今回の企画に発展しました。 いくた農園第一弾は日本一の丹波黒大豆の枝豆(黒枝豆)です。黒枝豆は通常の枝豆(白大豆)と違い秋、それも10月の初旬から約2週間が旬です。 ビヤガーデンに枝豆を連想される方は意外かもしれませんが、旬は非常に短いのです。ではなぜこの季節でかつこんなに旬が短いのでしょうか。 お節料理で使われる黒豆の未成熟豆がこの黒枝豆です。盆地独得の昼夜の寒暖差で、暑い夏をこえて、実の部分が急速にふくらみ、色が次第に黒っぽくなっていきます。 黒豆の枝豆は黒い豆になる直前の状態です。もっともふくらみ、そして糖度が高い状態です。その期間がわずか半月くらい・・・。 本場篠山で食べる丹波黒枝豆は味が違うとよく聞きますがこの篠山盆地の気候と粘土質の土壌は、粒が大きくて、高い糖度を生んでいるからであって、まさに自然の恵み、日本一美味しい黒枝豆ということになります。 秋野菜も続々作付けに入っております。近々ご紹介できると思います。最後までお読みいただきありがとうございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。 (おまけ話) |
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